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今年の夏も、エアコンの冷房にはずいぶんお世話になりましたよね。 ですが、「暖房」も、スイッチひとつでちゃんと動くと思っていませんか? 実は冷房と暖房では機械の中で起きていることが違うため、「冷房が効いていたから暖房も大丈夫」とは言い切れません。この記事では、冬本番を迎える前にやっておきたい暖房の試運転について、見るべきポイントを詳しく解説します。

1. 実は「暖房の試運転」をしないまま冬を迎える人がほとんど

1-1. 実は「暖房の試運転」をしないまま冬を迎える人がほとんど

夏前には「冷房が効くか試しておこう」と考える方が多い一方で、
冬前に暖房の試運転をする方は驚くほど少ないのが実情です。

理由はシンプルで、寒くなってから
「そろそろ暖房をつけようか」という流れで、
ぶっつけ本番で使い始める方がほとんどだからです。
TIPS

冷房と暖房は、実は動き方が違います

エアコンは冷媒の流れる向きを切り替え、冷房と暖房を使い分けています。冷房で問題なく動いていても、この切り替え自体に不具合が出ていることもあり得ます。

つまり、冷房が快適に使えていたことは、暖房が問題なく使えることの保証にはならないということです。

次の1-2では、シーズンオフの半年間にエアコン内部で何が起きているのかを見ていきましょう。

1-2. 半年間動かしていなかった暖房機能に起きていること

多くのご家庭では、暖房機能は前の冬以来、およそ半年間まったく使われていない状態になっています。

この「長期間動かしていない」という状況自体が、実はいくつかの小さなトラブルの種になります。
ATTENTION

半年間の「休眠」で起きやすいこと

・冷房・暖房がスムーズに切り替わらなくなる可能性がある
・フィルターや熱交換器にホコリが溜まったまま冬を迎える
・室外機の周りに落ち葉やゴミが溜まっている可能性がある

これらは決して珍しい現象ではなく、多くのエアコンで起こり得ることです。

だからこそ、本格的に寒くなって毎日使う前の段階で、一度試運転をしておくことに意味があります。

2. 暖房試運転で見るべきポイント

2-1. 温風が出るまでのタイムラグは正常、でも見るべきサイン

暖房運転を始めると、冷房のときのようにすぐには温風が出てきません。

これは、暖房用の動作に切り替わり、冷媒が温まるまでに時間がかかるためで、数分程度のタイムラグは正常な範囲です。
運転開始から3〜5分ほどで温風に変わるのは正常な範囲
10分以上経っても冷風・無風のままなら要注意
運転音が明らかにいつもと違う場合も要チェック

「なかなか温風が出ないから壊れた」と焦って電源を何度も入れ直すのは避けましょう。

むしろ頻繁な入れ直しは、機器に余計な負荷をかけてしまいます。
まずは10分程度、落ち着いて様子を見るのがポイントです。

2-2. 運転音と部屋の暖まり方もあわせてチェック

温度だけでなく、運転開始直後の「音」と、部屋全体の「暖まり方」も試運転で見ておきたいポイントです。

運転を始めたタイミングで
室外機から「カチッ」という作動音が聞こえることがありますが、
これは内部の部品が冷房用から暖房用の動きに切り替わる音で、
異常なものではありません。
TIPS

部屋の一部だけ暖まらない場合は要注意

温風は出ているのに、部屋の一部分だけなかなか暖まらない場合、風向きの設定や設置場所との相性が原因のこともあります。気になるときは、リモコンで風向きを変えてみて改善するか試してみましょう。

運転開始時の作動音や、部屋の暖まり方に大きな違和感がなければ、ひとまず様子を見て問題ありません。

一方で、いつまでも部屋が暖まらない、明らかに大きな異音が続くといった場合は無理に使い続けず、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

3. 「霜取り運転」を知らないと故障だと勘違いする

3-1. 霜取り運転とは何か

冬場、暖房運転中に突然温風が止まり、冷たい風や無風の状態になることがあります。

これは故障ではなく、「霜取り運転(デフロスト運転)」と呼ばれる、エアコンにとって正常な動作であることがほとんどです。
POINT

霜取り運転は
「室外機のメンテナンス休憩」

気温が低く湿度が高い日、室外機の熱交換器に霜が付着することがあります。霜がついたままだと熱交換の効率が落ちるため、一時的に運転を切り替えて霜を溶かしているのが霜取り運転です。

つまり、寒い日ほど霜取り運転が起きやすくなるのは、機械が正常に仕事をしている証拠でもあります。

このメカニズムを知らないと、「急に冷たい風が出てきた、壊れたのでは」と不安になってしまう方も少なくありません

3-2. 霜取り運転中に起きる現象と正常範囲の見分け方

霜取り運転には、いくつか目に見える特徴があります。

これらを知っておくだけで、故障との見分けがぐっとつきやすくなります。
⚫︎運転ランプが点滅したり、専用の表示が出たりする機種が多い
⚫︎室外機から湯気のような蒸気が立ち上る
⚫︎時間は数分〜15分程度で、自然に暖房運転へ戻る
⚫︎頻度は気温・湿度によって変わり、暖かい日はほとんど起きない
一方で、15分以上経っても暖房運転に戻らない、何度も繰り返し霜取り運転に入る、といった場合は注意が必要です。

室外機周りに雪や霜が異常に厚く積もっている場合も、一度確認しておくと安心です。

4. 暖房試運転の正しいやり方・タイミング

エアコンの画像

4-1. 試運転の手順

暖房の試運転は、特別な準備がなくても、10分ほどの時間があれば自宅で簡単に行えます。

1
暖房モードに切り替えて運転を開始する
設定温度は普段より少し高めにしておくと、動作確認がしやすくなります。
2
10分程度、温風に変わるかを確認する
運転音や、室外機からの作動音にも軽く耳を傾けておきましょう。
3
30分ほど運転を続け、異音・異臭がないか確認する
この間に室内が設定温度に近づいていくかもあわせてチェックします。

この一連の流れで大きな違和感がなければ、ひとまず暖房機能は正常に動いていると考えてよいでしょう。

もし気になる点があれば、次の5章を参考に対応してください。

4-2. いつやるのがベストか

試運転のタイミングは、「肌寒くなってきたけれど、まだ本格的に暖房が必要なほどではない」時期がおすすめです。
時期おすすめ度
10月〜11月上旬(肌寒くなり始め)◎ 不具合が見つかっても余裕を持って対応できる
12月以降、寒さが本格化してから△ 不具合発覚後、繁忙期で業者の予約が取りにくい
理由は、この時期に不具合が見つかっても、本格的な寒さが来るまでに余裕を持って修理や点検を依頼できるためです。

真冬になってからの不具合発覚は、業者の繁忙期と重なりやすく、対応までに時間がかかってしまうこともあります。

5. 試運転で異常を感じたら

5-1. すぐ相談すべきサイン

試運転の際に、次のような症状が見られた場合は、様子見をせず早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
ATTENTION

【例】すぐに相談すべきサイン

・10分以上経っても温風がまったく出ない
・焦げたような臭いがする
・運転開始時に大きな異音が続く
・霜取り運転から15分以上戻らない、または何度も繰り返す

特に焦げ臭いにおいがする場合は、使用をいったん中止し、コンセントを抜いてから連絡してください。

5-2. 放置するとどうなるか

「まだ本格的に寒くないから」と試運転での違和感を放置してしまうと、本格的な寒さの中で、突然まったく暖房が使えなくなるリスクがあります。
高齢者や小さなお子さんがいるご家庭では、暖房が使えない期間ができてしまうこと自体が大きなリスクになります。

小さな違和感の段階で相談しておくことが、結果的に一番の備えになります。

まとめ

まとめ
冷房が問題なく使えていたとしても、暖房が同じように動く保証にはなりません。

エアコンは内部の部品を切り替えて冷房・暖房を使い分けているため、半年間動かしていなかった暖房機能には、思わぬ引っかかりが起きることもあります。

温風が出るまでのタイムラグや霜取り運転は正常な動作ですが、目安の時間を超えて続く場合や、異音・異臭がある場合は注意が必要です。

本格的に寒くなる前の肌寒い時期に、一度10分ほどの試運転をしておくことで、いざという時のトラブルを防げます。

「暖房の試運転で気になる症状があった」「そろそろ冬に向けて点検をお願いしたい」という方は、エアコン点検・工事・修理のことなら【ステレア】にお任せください。

経験豊富なスタッフが現地の状況を確認したうえで、丁寧にご提案いたします。





代表のイラスト
この記事を監修した人

株式会社Stelair(ステレア)

代表 天野

所有資格:第二種電気工事士・一般建築物石綿含有建材調査者・石綿作業主任者
湘南エリアを中心に、エアコンの取り付け・取り外し・点検・修理を担当。

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