1. 100Vと200Vのエアコン、何が違う?

1-1. 家庭用エアコンの電圧は2種類ある
電圧とは、電気を送る力の大きさのことです。
200Vのほうが、一度に使える電気の量が多くなります。
大きな部屋を冷やしたり暖めたりするには、それだけパワーが必要です。
そのため、広い部屋向けの大きな機種ほど、200Vになっていることが多くなります。
| 電圧 | 使われやすい畳数の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 100V | 主に12畳くらいまで | 一般的なコンセントで使いやすい |
| 200V | 主に14畳以上 | 広い部屋向け。専用のコンセントが必要 |
この畳数はあくまで目安なので、買う前に、必ず商品ページやカタログで電圧を確認してください。
電圧が合わないと、そのままでは付けられません
100Vのコンセントに200Vのエアコンをつなぐことはできません。
200Vの機種を付けるには、200V用のコンセントが必要です。電圧は、エアコンを選ぶときに畳数と同じくらい大切な条件です。
1-2. 電気代は変わるの?
実は、同じ性能の機種なら、100Vと200Vで電気代はほとんど変わらないと言われています。
電気代を大きく左右するのは、電圧よりも、機種のグレードです。
省エネ性能の高い上位の機種ほど、同じ部屋でも電気代を抑えやすくなります。
電気代を抑えたいなら、電圧より「機種のグレード」
電気代が安くなるからという理由で、電圧を選ぶ必要はありません。
部屋の広さに合った畳数と、省エネ性能で選ぶと、電気代の面でも失敗しにくくなります。
寒い時期にしっかり暖めたい広い部屋では、200Vが向いている場合もあります。
ただし、冷房の性能は、100Vと200Vで大きな差が出ない機種が多いようです。
2. うちはどっち?自宅の見分け方

2-1. コンセントの形で確かめる
次の順番で確認してみてください。
1 | エアコンを付けたい場所の近くにあるコンセントを探す |
2 | 穴の形が、普通のコンセントと違わないか見る |
3 | コンセントやカバーに「200V」の表示がないか見る |
また、100V用のプラグは差し込めない作りになっているのが一般的です。
200Vのコンセントには、「200V」や「20A」といった表示がある場合もあります。
すでにエアコンが付いている部屋なら、今のエアコンのプラグの形も参考になります。
室外機の近くや、本体の側面に電圧が書かれたシールが貼ってあることもあります。
ただし、コンセントの形は種類が多く、見た目だけでは判断を間違えることもあります。
自信がないときは、無理に確かめようとせず、プロに見てもらいましょう。
2-2. 分電盤(ブレーカー)まわりで確かめる
分電盤は、玄関や洗面所、廊下などの壁に付いていることが多いものです。
確認するポイントは、次のとおりです。
⚫︎ブレーカーのまわりに、電気の種類を表す表示があるか
⚫︎エアコン専用のブレーカーがあるか
「単相3線式」と書かれていれば、200Vが使える可能性があります。
「単相2線式」と書かれている場合は、100Vのみの契約や設備で、200Vを使うには大がかりな工事が必要になることがあります。
ラベルが古くなっていたり、書き間違いがあったりすることもあるため、表示だけで決めつけるのは危険です。
中古の住宅や賃貸では、特に注意が必要です。
分かりにくいときは、無理に自分で触らず、電気の工事ができる業者に確認してもらいましょう。
3. 「買ってから付けられなかった」が起きるケース

3-1. 200Vの機種を買ったのに、100Vしかなかった
こんな失敗が起きがちです
・広い部屋用に14畳用のエアコンを買ったら、200V用だった
・工事の日に、部屋のコンセントが100Vしかないと分かった
・追加の工事が必要になり、取り付けが後日に延びた
買ってしまったあとだと、返品や交換ができないお店もあります。
追加の工事費がかかるだけでなく、エアコンが使えない期間が延びてしまうこともあります。
古い住宅では、200V用のコンセントが最初から付いていないことも珍しくありません。
「前のエアコンが付いていたから大丈夫」と思い込まず、今の部屋の電圧を、必ず確認してから選ぶことが大切です。
3-2. 電圧以外でも付けられないことがある
エアコン用のコンセントが、取り付ける場所から遠い
賃貸で、工事の許可が出ない
分電盤の容量が足りず、ブレーカーが落ちやすくなる
電圧だけでなく、室外機を置けるか、電気の容量が足りているかも、一緒に確認しておきましょう。
賃貸やマンションでは、コンセントやブレーカーの工事にも、管理会社や大家さんの許可が必要です。
許可の取り方や、置き場所の考え方については、こちらの記事でまとめています。
4. 電圧が合わないときの工事

4-1. 100Vの部屋に200Vを付けるには
主な内容は、次のとおりです。
| 工事の内容 | ポイント |
|---|---|
| コンセントの交換 | 100V用から200V用に交換する |
| ブレーカーの交換 | 200Vに対応したものにする |
| 専用の回路の新設 | 200V用の回路がない場合は、分電盤から新しく配線する |
| 室外機の置き場所の確認 | 機種によっては室外機が大きくなる |
自分で配線を変えると、火災や感電のおそれがあり、法律違反になる可能性もあります。
費用は、すでに専用のコンセントがあるのか、新しく配線が必要なのかで大きく変わります。
インターネット上の費用の目安も、記事によって差があります。
まずは現地を見てもらい、見積もりを取ってから判断するのがおすすめです。
4-2. 工事が難しいときの選び方
たとえば、200Vを使うために、電気の引き込みの変更や、契約の見直しが必要になるケースです。
工事が大がかりなら、100Vの機種を選ぶ方法もあります
12〜14畳くらいまでの部屋なら、100V用の機種を選ぶことで、追加工事をせずに付けられる場合があります。
パワーに余裕が欲しいときは、機種ごとの能力を比べて、100Vの上位機種を検討するのもひとつの方法です。
工事の可否が分からないうちに、エアコンを買ってしまうのは避けましょう。
先に現地を見てもらってから、機種を選ぶと安心です。
5. 買う前に確認しておくこと

5-1. 買う前のチェックリスト
⚫︎今の分電盤に、エアコン用のブレーカーがあるか
⚫︎室外機を置く場所の広さは十分か
⚫︎賃貸やマンションなら、工事の許可は取れるか
⚫︎古いエアコンを取り外す場合の、取り外しと処分の費用
特に、電圧とコンセントの形は、買う前の最優先の確認ポイントです。
商品ページには、電圧が「100V」「200V」と書かれています。
同じシリーズでも、畳数によって電圧が違うことがあるため、選んだ畳数の欄を必ず確認してください。
5-2. 迷ったらプロに現地で確認してもらう
特に、築年数が古い住宅や、中古の物件、賃貸では、現地で確認してもらうのが確実です。
買う前に相談すれば、追加工事の有無も分かります
買う前にプロに見てもらえば、電圧やコンセントの形、室外機の置き場所まで、まとめて確認できます。
「付けられなかった」という失敗を防ぐ、いちばん確実な方法です。
取り付け工事の流れや費用の考え方は、こちらの記事でも解説しています。
まとめ

電気代は、電圧よりも機種のグレードで変わります。
自宅の電圧は、コンセントの形や分電盤で確かめられますが、見た目だけでは判断を間違えることもあります。
「買ってから付けられなかった」を防ぐには、買う前に、電圧とコンセントの形、室外機の置き場所を確認することが大切です。
迷ったときは、買う前にプロに相談してみてください。
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